今も昔も、主役は『整備士』

 
自動車を扱う企業と聞いて、最初に思い浮かべるのはどんなイメージだろうか。
スーツの似合う営業マン。華やかな受付スタッフ…。
多くの人が想像するのは、接客職種ではないだろうか。

 
しかし徳島市で事業を営む林自動車は、一線を画する。
花形職種であり主役は、裏方イメージが強いはずの『整備士』なのである。


 
徳島市のメインストリートである国道192号線を進むと
林自動車国道店が見えてくる。オープンは平成23年だが、店舗はピカピカだ。
店内は陽の光が差してとても明るく、広々としたキッズスペースが目を引いた。



「国道店がオープンしてから、新規のお客様がぐっと増えました。
しかし、やはり長年お付き合いのあるお客様が多いです。
親御さん、お子さん、お孫さんの代まで、ずっと当社を選んでくださるお客様もいます。
当社では整備士が主役。お客様は整備士の腕を信頼して、通い続けてくださるのです。」
 
そう話すのは、代表取締役社長の森本 奈津子さんだ。



 
1959年(昭和34年)8月。
社長の父であり創業者の林 榮さんが自動車整備業を始めたことから同社の歴史は始まった。
以来、事業を支える主役はずっと整備士である。

 
公共交通インフラの弱い地方にとって、自動車は生活に欠かせない存在。
長年自動車の整備を手がけてきたということは、地域の交通を支え、
人々の日常を守ってきたということに他ならない。



これをより強く裏付けるのが、取り扱う車種の多様性である。
 
「整備がメインのため、こちらの都合で車を売り込むことはしません。
だからこそ、お客様がお車のご購入を検討されている場合、
お客様の希望に合わせた提案ができますし、
お客様のご要望にお応えしたいために全メーカーの車を取り扱っています。

お客様が複数の車を検討する場合、通常は各メーカーの店舗に足を運ぶことになるでしょう。
当社ならすべてのメーカーの車に試乗できるため、安全性能の違いや乗り心地などを比較できます。
予算をあらかじめお聞かせいただいたら、どのメーカーのどの車種がおすすめか
といったお話もさせていただけます。」

 
当然、同社の整備士は、ほとんどすべての車種を取り扱うことができる。
日本車はもちろん、外車でもOKだ。
メカニックの力量、部品の仕入れルートの確保、工場の受け入れ態勢…
どれをとっても一朝一夕で実現するものではない。

 
整備に一貫してこだわり、半世紀以上にわたって地域の足を支え続けてきた歴史が
今や圧倒的な優位性に繋がっている。



 
個人客だけでなく、地域企業からの信頼も厚い。
現在取引のある法人は1300社を超えている。

 
しかし長年の付き合いがあるからといって、お客様と距離を詰めすぎないのも特徴だ。
 
「よく、会社を美容院に例えます。特に原因がなければ馴染みのお店に通う。
大切な髪(車)を触らせるのは信頼できる人じゃないと嫌。
でも少し不満があったり、他社に興味が出たりしたら他店も試してみたくなる。
けれど何年かたった時に、通いなれた店にひょっこり戻ってきたくなる…。」

 
消費者心理を理解しているからこそ、お客様とちょうど良い距離感を保つ。
長年にわたる心地よい関係を構築する秘訣だろう。


 
資格はいらない。
最初にいるのは熱意だけ。

在籍している整備士は11名。どんなメーカーの車種でも取り扱うプロフェッショナル集団だ。
入社時点でどれほどの資格・経験が必要なのだろうと尋ねてみると、驚きの答えが返ってきた。

「入社時に資格は不要です。
車が好き、機械いじりが好きだということが第一条件です。
高校を出たばかりの未経験者でも全く問題ありません。」


 
工業高校の機械科を卒業した方ならば
実務経験半年で、3級整備士の資格が取得できる。
さらに2年経てば2級、1年後には検査員の資格を取得できるようになる。
最短4年(普通科の方なら6年)で、必要な資格は十分揃うのだ。



 
「入社後のステップも見える化して、スムーズな育成を目指しています。
半年までは納車引き取り、部品引き取り、洗車などをしながら、会社に慣れてもらいます。
半年後にはエンジンオイルの交換やタイヤ交換、走行距離の少ない車の車検など
基本的な作業ができるように教育体制を整えています。
1年もすれば追加整備を要する車検も行えるくらいに成長できるでしょう。」

 
明確な道筋が用意されているため、入社後のスキルアップの心配はないだろう。
 
さらに注目すべきポイントは「整備士を大切にしていること」である。
業界的にも残業が多くなりがちな中、店舗のシャッターを閉めるのは18時30分ごろ。
他社の整備士が仕事環境に興味を持ち、話を聞かせて欲しいと訪ねて来たこともあるほどだ。

 
現在最年長の整備士は52歳。無理なく働ける環境のため社員の勤続年数は長い。
そして、同社全体で最年長の社員は現在71歳である。
40歳まで整備士として活躍し、会社が営業部門を設けた際に営業職に転身した。
現在も精力的に活躍しており、整備士時代から顔見知りのお客様が次々と彼を指名するという。

 
整備士にとって居心地の良い環境であり、会社自体が信頼して働き続けられる場所だという証明だろう。
良い整備士が長年働く会社には、お客様も安心して車を預ける。

「長年林自動車で車の整備をお願いしてきたし、この先の10年後、15年後もここで車を見てもらおう
そう思ってくれているお得意様が多い気がします。



 
期待に応えるため、手は抜けない。またこれから何十年も、徳島の足を支え続けていきたい!」

森本社長のカラッとした笑顔からは、そんな熱い決意も感じ取れた。





ゼロスタートからベテランに。

 
住友健志さんが林自動車に入社したのは19歳の時。
以来15年間、整備士一筋で腕を振るい続けてきた。

 
「親族に整備士がおり、仕事ぶりを見てカッコいいなと思ったことが、この道を選んだきっかけです。
車の免許を取ったばかりということもあり、車に対して強い興味と憧れを持っていました。」



 
しかし、最初から自動車の知識があったわけではない。
専門の学校を出たわけではなく、機械いじりすら縁がなかったという。
『未経験でも一から学べる』という会社方針に勇気づけられ、この世界に飛び込んだのだ。

 
「車の内部を見ることすら初めてだった私には、チャレンジの連続でした。
最初は洗車や納車の対応といった簡単な作業からはじめ、
先輩がお客様先に引き取りに伺う時には同行して手伝い、作業を覚えました。
自分で整備や点検の作業がようやくできるようになったのは、半年が経過したころです。

 
現在は車検や定期点検はもちろんのこと、難しい整備や修理まで何でもお受けできますよ。」


今や、同社の徳島のエリアの半分を任される頼れるベテランだ。
 
「僕の職種は基本的に、お客様のもとに足を運び、外出先で作業するという仕事スタイルです。
車にオイルや道具を積み、ご用命をくださったお客様を1日かけて周ります。
リース契約をしている法人のお客様がほとんどです。

 
訪問先とスケジュールは、会社が無理のない範囲と数を考慮して調整してくれます。
点検のサイクルは3ヶ月に1回というペースなので、
お得意様は頻繁に顔を合わせすっかり顔なじみとなりました。」

 
林自動車で働く“整備士としてのやりがい”とは何なのだろうか。率直に聞いてみた。


 
「やはり整備士として、自身のスキルアップを感じた時が一番嬉しいです。
これだけ経験を積み、数多くの車を整備してきても、
まだ経験したことのないトラブルやお客様からのご用命にぶつかることがあります。

 
例えばエンジンの調子が悪いと相談され、思い当たるところを隅々まで調べても原因が分からない。
おかしな音は運転中、しかも特定のタイミングでしか聞けず、いざ工場で検査しても
なかなか音が確認できず原因が特定できない…。
そんな頭を抱えたくなるようなケースはたくさんあります。

それでも自分の知識を結集させ、時には先輩に相談し、やっと原因を見つけ修理を完成させる。
その瞬間、ほっとすると同時に充実感に満たされます。
何より修理が無事終わり、安全な車をお返しすることで、
お客様が喜んでくれて『ありがとう』のお声を頂く。そのお顔を見るのがやりがいです。」

 
経験を積めば積むほど、お客様からの信頼も集めていく。
言葉の中に、充実感と達成感がにじみ出ているようだった。

 
「学生時代の友人からも、車検の相談などで時折電話があります。
地元の足を支えている自覚は日ごろから持っていますが、
その中には自分の身近な人たちが含まれていて、頼りにしてくれている。
そう思うと、自分の役目の重さを実感させられます。」

 
職場の仲間とは、非常に気さくな間柄で、現在住友さんは「健志さん」と呼ばれている。

「自分自身、一人でどうしたらいいか分からずに困るような状況には、
入社以来一度もなったことがありません。
心配せずに入社してきてくれて大丈夫です!挨拶さえできる人なら、十分じゃないでしょうか。」

 
仕事を心底楽しんでいる住友さんの笑顔には、確かな説得力があった。



 
なりたい自分になれる会社。

 
副店長の山岡 絵理さんは入社14年目のベテラン。
2回の産休・育休を取得しつつ、着実にキャリアステップを進めてきた。

 
「国が女性の働き方について提言するよりずっと前から、働きやすい環境が整っていた会社です。
産休育休制度はもちろんのこと、会社からの支援が充実していたため安心して活用できました。



派遣さんの雇用や他部署からのヘルプなどで、
子育てをする社員への負担を最小限にするために柔軟に対応してくれたことが大きかったです。」

 
女性社員が大きな人生の節目を迎えても、キャリアを諦めなくて良い。
平均勤続年数の長さは、働きやすさが理由の一つとなっているようだ。

 
「副店長の役職を頂いたのは、1人目の育休から復帰した翌年です。
当時、店長は外出することが多かったため、
たびたび店舗に販売担当が不在となる状況が生まれていました。



お客様のご来店時、きちんと対応してご満足いただきたい。
そんな思いから新車販売などの知識を自ら学びできる限り対応していました。
それを目に留めた社長が副店長という役職をつくり、任命してくれました。」

 
現在は管理職としてスタッフへの教育・管理を行っているほか、
事務全般や新車・中古車・リース者の営業、
お客様管理や定期フォローなど、非常に幅広い業務を担当している。

 
その活躍の広さと勤務年数の長さから、山岡さんのファンは多い。
育休から帰ってきた時には、お付き合いのあるお客様から「戻ってきたんだね、お帰り!」と、
そんな嬉しい言葉を数多くかけてもらえたという。

 
「お客様との交流が自分の原動力になっています。
接客している時が一番面白く、やりがいを感じる瞬間です。
せっかくご縁があったお客様に少しでもご満足いただき、再度店舗に足を運んでいただきたい。
将来的にも末永くお付き合いさせていただきたい。そんな思いで働いています。」

 
顔見知りのお客様も多いので差し入れを頂くこともあるんです、と山岡さんは笑う。
ちょうど取材中、お客様が立ち寄って小さなケーキの差し入れをしているところに出くわした。



 
「ありがたさと同時になんだか恐縮してしまいますが、甘えさせていただいています。」
照れたように笑う山岡さんの表情は、打算的なところが一切ない。
多くのお客様が信頼を寄せる理由が分かる気がした。

 
本人の興味さえあれば、仕事内容や勤務年数に縛られずに
どんどん自由にチャレンジさせてくれる会社の風土も気に入っている。

 
「目標さえしっかり持っていれば、意思を尊重し育ててくれる環境です。
私は自分の成長に対してとても貪欲。
モチベーションを下げず、1つの目標を掲げて追いかけ続けたいタイプです。
この会社はしっかり後押ししてくれるので、自己成長にはもってこいです。」

 
未来の新入社員へのメッセージを聞くと「なりたいイメージがあれば、私も会社もそれに向けて導きます。」
という心強い言葉をくれた山岡さん。

 
実現したい未来像がある人は、ぜひ飛び込んでみてほしい。

 

Data 2019.05.09

株式会社林自動車 の会社情報

企業名株式会社林自動車
経営理念★確かな技術に、おもてなしの心をそえて★

林自動車は、1959年の創業以来、半世紀以上にわたりクルマの歴史とともに歩んできました。自動車整備を生業とする会社として、日々進化するクルマに対して真摯に技術向上を追求することはもちろん、新車販売やリース販売など、お客様の満足向上につながる、きめ細やかなサービス拡充にも積極的に取り組んでおります。
所在地〒770-0012
徳島県徳島市北佐古二番町4-44
業務内容新車販売[国産各メーカー / 輸入車]
リース販売[法人リース / 個人リース]
車検/法定点検/故障修理/予防整備
タイヤ販売[ブリヂストン / ヨコハマタイヤ]
事故修理 / 板金・塗装
LPG改造 / LPG容器検査
カー用品販売
車内外リフレッシュ関連
電話番号088-631-6685
FAX088-631-5151
ホームページhttp://www.lotas-hayashi.co.jp/
設立1959年8月8日(創業)
従業員数20名
代表者代表取締役 森本奈津子
資本金1,000万円
売上高3億5,000万円(2019年5月期)

株式会社林自動車 の求人情報

応募職種①整備士 ②店舗販売員
雇用形態正社員
仕事内容①車検や予防整備、故障修理などを行います。
お客様の会社やご自宅を訪問し、作業を行うこともあります。
未経験者、大歓迎。いちから丁寧にお教えします。

②店内においての接客やお得意様へのご提案をお任せします。
給与①【見習い】月給15万円~20万円 【有資格者】月給20万円~25万円 ②月給15万円~20万円+業績給 
勤務地本社および国道店(徳島県徳島市)
勤務時間9:00~18:00
福利厚生昇給有
賞与年2回
交通費支給
マイカー通勤可(駐車場自己負担:5000円)
各種社会保険完備(雇用・労災・健康・厚生)
退職金共済・退職金制度
役職・資格・皆勤・業績・家族手当
制服貸与
休日定休(火曜日・第三水曜定休)、年間休日110日(シフト制)、お盆、年末年始、GW休暇など
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