香川のインフラを支える総合エネルギー商社。

昭和27年に創業して以来、
地域のエネルギーインフラを支え続けている企業がある。

高松市に本社を置く四国石油は、
SS（サービスステーション※ガソリンスタンド）の運営をはじめ、
法人・個人に向けた石油・LPガスの販売などを主な事業とする企業である。
取引先は、ガソリンスタンド、工場、店舗、運送会社、個人宅など多岐に渡り、
LPガスの取引は法人だけでも数百社に上る。個人宅の契約も1万件を超え、
営業エリアは四国、中国地方に広がっている。




世界的にエネルギーの転換が叫ばれている現代において、
石油・ガス業界の行く末を不安視する人もいるが、同社は順調に売り上げを伸ばしている。
その強さの秘密を代表取締役社長の国東宣之さんにお伺いした。

「石油・ガス業界は縮小産業のように思われがちですが、世界的な需要は確実に伸び続けています。
しかし一方で、地球環境に配慮した、持続可能な社会の実現には注力すべきですから、
我々の業界こそが、率先してエコに対する理解を深め、推進していくべきだと考えています。

そこで、平成24年1月には、環境マネジメントシステム「ISO14001」を取得し、
本格的にエコ事業に乗り出しました。業界の中では、いち早く照明のLED化に着手しました。」



同社は、今や一般的になった太陽光発電はもちろん、
ガス給湯器とエコキュートを組み合わせた「ハイブリッド給湯器」や
水素を燃料とする「エネファーム」など、
同社はエコをキーワードにした商品を積極的に取り扱っている。

商品提案は、多くの顧客から賛同を得ており、現在商品の乗り換えが好調だ。
特にガス部門については右肩上がりであり、昨年は他燃料からの切り替え件数が
グループ内のキャンペーンで全国1位となり、2年連続でV2を達成した。




社員がお客様に自信を持って「四国石油の商品はいいものだ」と提案できることが、
結果に繋がっている。そこには石油・ガスとエコが共存する、新たな活路があるようだ。

「現在は各事業部で別々にエコ事業に取り組んでいますが、
将来的には集約し、エコ事業部を単独で立ち上げで強力に推進していきたいと思っています。
そのために事業の中核となって牽引してくれる人物の採用が急務です。」



「入社して最初にお願いするのは、一番歴史があり、事業の基本となるSSでの勤務です。
石油エネルギーがどのように地域インフラを支えているか、
直接目で見て肌で感じて頂きたいと思っています。

その後は、本人の適性と希望次第で営業職としての道が開かれます。
最初は個人、のちに法人事業部の営業として、
四国全域と一部岡山エリアのお客様と向き合っていただきたいのです。」

石油・ガス事業が確実に実績を重ね、地域社会の信頼を勝ち取ってきた同社。
将来の幹部候補生として迎え入れる人材には、SSの基礎を学び、
仕事の幅を広げて欲しいと願っており、現場での経験を積むだけでなく、
研修の機会などを通して人間としての成長に重点を置いている。




同社では、入社後の方向転換にも柔軟に対応する。
現場で働くうち、メカニックを極めたいという想いが芽生えれば、整備士への道も開かれる。
経営に興味を持てば、店舗運営のチャンスが与えられる。
必ずしも、定められたレールを走り続ける必要はない。
自分なりのキャリアを温かい雰囲気の中で積んでいける環境が同社の魅力だ。

さらに社員旅行やスポーツイベントなどを通して社内のコミュニケーションも盛ん。
社長も一緒になって楽しむスタイルが好評だ。




入社時には、エネルギーの知識も、車の知識も必要ない。
未来のエネルギーのあり方をこの目で見たいという人は、
ぜひ挑戦してみて欲しい。



自然と立ち寄りたくなる。地元の温かなSS。

Data　2021.02.22