20万件の隠れたニーズ。




医療訪問マッサージをご存じだろうか。
寝たきりや半身不随などで歩行が困難な方のために
国家資格を持つマッサージ師が自宅や老人ホームなどに出向くサービスであり、
医師の同意書によって医療保険を使っての利用が可能だ。
 

サンテは、そんな訪問医療マッサージを手掛ける企業。
香川・高知で15名のマッサージ師が日々、患者さんの治療にあたっており、
年間約2万5000回の施術を実施している。





医療保険を使って自宅でサービスを受けられるため、
「動けないから仕方がない」と我慢していた症状を和らげることができると
徐々に認知が広がり、これまで行ってきた治療は延べ20万件にも上る。
 
 



 
 
歩けなかった自分が救われた。
 

創業は2007年。社長の間﨑由美さんは、
当時まだ香川では物珍しかったこの事業を準備期間わずか4か月で立ち上げた。
創業のきっかけは、自身の経験にある。


 

東京生まれの間﨑さんは、都立高校を卒業後、雑誌社、広告代理店などに勤務し、
東京で、マッサージとは無縁の世界で生きてきた。
 

30代半ばで母と妹が住む香川へ移住。
結婚し、すぐに子どもにも恵まれた。
順風満帆の人生だったが、思わぬ症状に苦しめられることになる。
 

「出産後、足が悪くなってしまいました。もともと膝が悪く、
妊娠前に痛めていた靱帯が妊娠・出産に伴う体重の増加で悪化して、
立つことも歩くこともできなくなりました。
症状は重く、もう一生立てないかと思ったかと思った時に、
救ってくれたのが治療院のマッサージだったんです。



 
 
当時の夢は、屈伸運動が出来るようになることで、自分で動けないため、
マッサージには休みを使って夫に連れて行ってもらっていました。
しかし毎日は行けない。自宅に来てくれるサービスはないかと探しましたが、
当時の香川県にはありませんでした。『自分を救ってくれたマッサージ。
こんな必要とされているサービスがないならば自分でつくろう!』
ということで、創業を決意しました」。

 
 
志を持って事業をスタートしたものの、創業当初は苦難の連続だった。
定期的に治療を続けてもらうためには、保険適応が必須だと思ったが、
実績がない新規参入へのハードルは想像以上の高さ。
しかし、あきらめる気はなかったという。


 
 

「医療マッサージは、続ければ大きな効果が期待できると身をもって知っていましたから
何とかオープンさせたかったんです。
そして、保険適応にもこだわりました。
保険を適応すれば1回あたり数百円の負担でサービスを受けることが出来ます。
数千円かかる一般的なマッサージでは続けらない方が多いでしょう。
ただ、オープン後も創業から半年は生きた心地がしなかったですね」。

 
 



 
 

「後光が差して見える」
 
 



まさに苦労の連続。

しかし、患者さんからの声が間崎さんを励ましてくれる。
 

「スリッパがはけない状態のむくみに苦しむ患者さんがおられました。
その方にマッサージをしたのですが、続けるうちにだんだん足の形が戻ってきて、
骨の位置がわかる程になり、足の指が動くようになると、
患者さんから『後光が差して見える』と感謝されました。

 
 
私自身はマッサージ師の資格を持っていないけれど、
フォローに同行していましたから、本当に嬉しくて。
拝むようにして感謝してくれる仕事は、なかなかないと思います。





この仕事をしていると、障害のある方と接する機会が増えます。
そんな時、自分や自分の家族も、いつ障害を持つことになるかもしれないと思うんです。
障害を持った時、あきらめず日々の生活を快適なものにしていくかが大切です。
そのお手伝いをしたいですね」。




 
 

サービスを受けるには、煩雑な保険の手続きが必要だが、全てサンテが無料でお手伝いしている。
治療を行った方の中には、寝たきりだった方が自力でトイレに行けるようになった方もおり、
その効果には、感謝の声が寄せられている。

この介護虎の巻は、今まで沢山の患者様の施術をさせていただく中で、
聴いた沢山のお声をもとに、介護をされている家族の皆様の少しでもお役に立てたらと思い、
感謝の気持ちを込めて作成した小冊子。患者さんの家族向けに配られている。


電球の交換や灯油の給油もするという姿勢は、地域から信頼されているのだろう。
また、間﨑社長には、雇用と言う面でも社会に貢献したいという思いもある。




 
 

「弊社では8名の視覚障害のある方に働いてもらっています。
目が見える、見えないで違いはありません。車が運転できるかどうかだけ。
盲人の方には運転手さんをつけていますが、それ以外は同じように働いてもらっています。


マッサージ師の待遇は歩合制がほとんどであり、指名がないと収入がなくなることもあります。
当社では、月給制をとって安定した環境で働いてもらえるようにしています。
運転手さんも全て自社雇用です。








ただ、当初は人材教育も苦労しました。
患者さんと常に向かい合うことが求められる仕事ゆえ、人に感謝する『感謝力』が低いと、
いいサービスが出来ません。患者さんの中には、認知症で答えの返ってこない方も多いですから、
自分の仕事に自信が持てなくなることもあるのです。
しかし、反応がないから無言で対応するのではなく、
聞こえているかもしれないという気持ちで対応してもらっています」。






 
 
サンテの理念は、「信じて、決してあきらめず」。
仕事で何よりも大切なのは、「よくなりましょう」と信じてあげることだという。


言葉の力は偉大。それ次第で、弱りもするし、元気にもなる。

無理だ、ダメだは絶対言わないのがサンテ流だ。

そして、社員に対しても同じ姿勢を貫いている。






「この人は出来ないとか、ダメだとか、そんな考え方は一切持ちません。
縁あって採用させていただいた人だから、大切な家族の一員です。
もちろん、分かってもらえない場合はとことん話し合います。

現在も売上の1%を人材教育コストとして確保し、
成長ややりがいを感じながら仕事をしてもらえるようにしています」。







 
 
求める人物像は、人の悪口を言わない人。
周囲とうまくやっていく気持ちさえあれば、大丈夫だと言う。
 

「基本的に細かいことには口を出しません。安心して仕事をして下さい。

レセプト作成の事務、パイプ役のアテンダント、そしてマッサージ師の3部門は
それぞれが専門性を高めて業務を行っています。


今後は、地域医療と連携を取りながら、ひとりひとりの患者様に寄り添い
高い治療効果と生活状態の改善を目指します。

マッサージ師はもちろん、エリアを任せることができるマネージャー候補にも
来ていただきたいですね」。

 






仲間が褒められると嬉しい


 
 
創業当時からのメンバーである小野さんは、施術以外の総務全般を手掛けている。





 
スタッフ全員が働きやすい会社になるように奮闘する毎日だ。
仕事の性質上、患者さんとの接点は少ない。

しかし、緊急時に電話などの対応をすることもあり、
そんな時に患者さんから感謝されることが嬉しいという。








しかし、最も嬉しいのは、スタッフに対するお礼の声が聞こえてきた時。
自分たちの仲間が褒めていただくことが最高の喜びだ。

 
 
「とにかく、サンテは、コミュニケーションを取ることに力を入れている会社です。
皆で楽しもうという意識が強いですね。食事会もよく行いますが、
アットホームと言うよりはフレンドリーな雰囲気です。

まずは、元気に挨拶が出来る人に仲間になって欲しいです。




会社としては、もっと多くの方に医療訪問マッサージを知ってもらうことが課題です。
創業して8年になりますが、まだまだ知名度は低いです。

マッサージに保険が使えることを知っている人は少数派でしょう。
これからも、もっともっとサービスを広げていきたいです」。


 
 


 



日本の高齢者比率は人口の4人に1人。



25年後にはその比率が3人に1人とになるという。
 



高齢者人口が増加すれば、寝たきりになってしまう方も増えるだろう。
それにつれ、サンテのニーズも増加していく。

 


サンテの挑戦は、まだまだこれからだと言えよう。


Data 2018.11.05

株式会社サンテ の会社情報

企業名株式会社サンテ
経営理念信じて、決してあきらめず。
所在地〒763-0085
香川県丸亀市飯野町東分683番地5
業務内容・健康保険による医療マッサージ
・保険請求代行業務

医師の同意に基づいた症状の患者様にマッサージ技術を用いて症状の改善を図り、
機能回復訓練を導入、心身共に支援する治療・施術をおこなっております。
電話番号0877-22-7701
FAX0877-43-6188
ホームページhttp://sante-corp.com/
設立2007年
従業員数35名
代表者間﨑 由美
資本金500万円
売上高1億3000万円

ホームページはこちら

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