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- 有限会社 おか泉
最高峰の舞台で、一生モノの技術を身につける。
讃岐が生んだ偉人・弘法大師が中国から日本に持ち帰ったといわれる『さぬきうどん』。
生地を足で踏んで麺を鍛え、寝かせて育てる特徴を持つ。
茹であがった麺の表面はつやで光り、1本1本の麺の角が立ち、
口に含めば、絶妙なコシとのど越しを持つ。
目と舌で食べる人を魅了する逸品。それが『さぬきうどん』である。
そんなうどん県・宇多津町にある人気手打ちうどん店『おか泉』。
700軒あると言われる香川のうどん店の中でも、その美味しさから最高峰と言われる名店の一つだ。
本場・讃岐で最も美味しいということは、日本一、いや世界一のうどん店といえよう。
ゆえに、ここで経験を積んだ職人は、日本を代表する『うどん職人』となる。
お客様の目前で麺を打ち、その場でゆで上げ、最高のタイミングでお客さまに提供する
手打ちうどん店は、職人たちの舞台でもある。
ひとたび幕が上がれば(開店)すれば、即満席。
活気であふれ返る店内には、夢と目標を持ち、汗を流すスタッフたちが働いている。
その陣頭指揮を取るのは、社長の岡田氏。常に現場の先頭に立つうどん職人だ。
この人には嘘がない。すべきこと、守るべきことを明確にし、自ら誰よりも厳格にそれを守る。
そして、何よりうどんを愛してやまない、その人柄と経験から、
スタッフの目標となっている人物でもある。
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岡田氏は、兵庫県出身。10代の頃から、飲食業界で「商売人」になると決めていたという。
きっかけは、大阪で飲食業を営む親族の姿。当初大阪で就業しようと思っていたが、
父の「和風だしを学ぶならうどん」
という言葉に押され、来県した人物だ。
「最初はうどんを甘くみていたところがありました。
『かな泉』というチェーン店で修行させてもらい、
そこでうどんの奥の深さ、お客さまに喜んでもらう喜びを感じ、うどんにほれ込んでしまったんです。
職人に目指すスタッフを迎える立場になって一番気をつけていることは、ミスマッチを生まないこと。
前職を辞めて飛び込んできて、思っていた環境と違うと言って辞める。そんな出会いは残念です。
だから、業務体験をしてもらっています。
思っているような仕事かどうか、確かめてもらって入社して欲しいからです。
私は、うどんは香川の伝統であり、大切な食文化であると思っています。誇りも持っています。
本物を追求し、喜んでもらいたい。
うどんは、突き詰めていけば、とことん安いか、とことん美味しいかになります。
美味しい方にこだわるのが『おか泉』です。
徹底してこだわる訳ですから、楽に仕事をする訳にはいきません。
厳しく指導する時もあります。ゆえに、当社の仕事は人気求人ではないかもしれない。
でも、当社で頑張れば必ず一人前の職人になれます。
おか泉で一緒に頑張ってくれる方を求めています」。
本物は、多く作れない。だから多店舗展開はしない。
本物の美味しさを追求する『おか泉』。
本物は一度にたくさん作れないから、多店舗展開はしないという。
店舗で出す麺は100%手打ち。生地を踏んで鍛える作業を4時間のうちに5回行う。
「生地を鍛えるのも、ただ強く鍛えれば美味しい訳ではありません。踏む人の体重、
その日の温度、湿度、全てを加味して調整していきます。
そこには、経験が必要ですし、経験だけでなく、麺に関するあらゆるデータを収集・分析し、
毎日積み重ねていく必要があります。」
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「一筋の麺にどれだけまごころと情熱を添えることができるか」
にこだわった『おか泉』のうどんは、日本中にファンを獲得し、
休日には1000人を超えるお客様が訪れる人気店に成長している。
「ここでしか味わえない味を提供したいと思っていますが、
遠方の方が全て足を運べるわけではありません。
そこで、御土産用のうどんを作りました。
自社の味を落としたくなかったため、自社工場で100%製造しています」。
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働く環境を整えて、スタッフの頑張りに応える。
今年に入って、従業員の労働環境を良くしようと、店を週休2日にした。
営業時間も短縮。曜日を問わず、11時オープンにし、スタッフの負担を軽くしている。
「利益を確保するという観点から言えば、後ろ向きと言われるかもしれません。
しかし、さらにスタッフを増やして、もっと働く環境を良くしていきたい。
また、店内の整備や清掃なども専門業者を入れることでスタッフの負担を軽減しています。」
店を持ちたい。本物に触れたい。
今春、高校を卒業し、入社した出原さん。
広島県出身で、中学・高校時代を岡山で過ごした。
家族の勧めもあり、中学時代から手に職をつけようと漠然としたイメージを持っていたという。
「食べるのが好き」というシンプルな理由で飲食業に興味を持った出原さんは、
岡山にいたこともあり、香川のうどん店へも足を運んだ。
その時に出会ったのが『おか泉』。
いつも行列が出来ていて、うどんを打つ姿もかっこいい。
インターネットで募集を知り、直接連絡。
現在、一人暮らしをしながら、うどん職人を目指している。
入社して1カ月の現在、天ぷらづくりや盛り付け、接客を担当。
目標は20代で広島に帰り、うどん店をオープンさせることだ。
「日々の仕事は忙しいです。しかし、目標さえを見失わなければ、充実感を得ることができます。
社長はうどんのプロ。常に、お客さまの求めるものが分かっていて、足りないところを気付かせてくれる存在です」。
料理の経験はゼロ。全てここで教わりました。
入社3年目の高橋さんの前職は、埼玉の企業でイベント会場の設営。
出身は千葉県。縁もゆかりもない香川で活躍する28歳だ。
ものをつくる仕事をしてみたかったこと、学生の時にさぬきうどんを食べて、
印象に残っていたことが、うどん職人を志すきっかけになったと言う。
「料理経験すらゼロ。覚悟はしてきたが、想像以上に覚えることがたくさんあり、
最初は戸惑いました。今はうどんを打たせてもらってますが、まだまだ全て出来る訳ではありません。
正直、大変です。
でも、食べ終わったお客様が満足そうな顔をしているのを見ると、やりがいを感じます。
日々、その場で仕事の結果が見える。これは、面白いですよ」。
将来は地元に帰って開業を目指す。今の経験の一つひとつがその基礎となる日々だ。
人気店で、一流の職人を師と仰ぎたい。
最年長41歳の木場さんは、徳島県出身。
うどんの食べ歩きをして、おか泉のうどんと出会い、その美味しさにほれ込んで、
おか泉で働き始めた。
「うどんがこんなに奥の深いものだとは思っていませんでした。
庶民的で手軽なんだろうと思っていたんです。
ところが、本物の手打ちうどんの手間暇は、想像をはるかに超えたものでした。
大変には違いありませんが、いいものを作るという明確な目的があり、そこがぶれないから、
スタッフ全員で喜びや感動が分かち合えるんだと思います。」
ちなみに『おか泉』で働くパートスタッフは全員ベテラン。
13年、7年、2年半のキャリアを持つ。彼女らが長く店をやめない理由は居心地の良さだと言う。
一流店ならではの緊張感と、志を持つ者が放つ熱気。それらが心地よく、忙しいのに面白い。
そんな印象を持つのかもしれない。
経験を積むなら人気店で。
師と仰ぐなら一流の職人に。
共に働くなら志を同じくする仲間と。
ここには、そんな理想を実現できる環境があるのかもしれない。
Data 2021.05.20
有限会社 おか泉 の会社情報
企業名 | 有限会社 おか泉 |
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経営理念 | すべてはおいしいことから生まれる 喜びと感動のために |
所在地 | 〒769-0208 香川県綾歌郡宇多津町浜八番丁129-10 |
業務内容 | 飲食店(さぬきうどん)・製麺製造・卸・小売・ネット販売 |
電話番号 | 0877-49-4422 |
FAX | 0877-49-1168 |
ホームページ | http://www.okasen.com |
設立 | 平成4年7月23日 |
従業員数 | 社員8名 パート15名 |
代表者 | 代表取締役 岡田 文明 |
資本金 | 700万円 |
売上高 | 3億円 |