- HOME >
- 生活協同組合コープかがわ
『想いを言葉に、言葉をかたちに。』
利益追求、組織拡大、他社との競争。
これらは世の中にある多くの企業につきものだ。
しかし、そうした考え方と一線を画した組織の在り方はご存じだろうか?
コープの正式名称は『生活協同組合』。
同じ目的を持つ消費者が出資して「組合員」となり、
お互いのニーズを実現する相互扶助の組織である。
現在全国で約3000万人が参加する、日本最大の消費者組織。
日本の世帯の3分の1以上が生協に加入している計算となる。
「その巨大な事業連合に加入している生協のひとつが、コープかがわです。
地域で暮らす主婦の『おいしい牛乳を飲みたい』という願いから始まりました。
そう語るのは、コープかがわの代表者理事長 木村 誠さん。
「コープかがわに集まるのは
『地域の暮らしに役立ちたい』『人に思いを届ける仕事をしたい』
という志を持つ人。
コープほど、地域の人からありがとうの言葉をいただける職場は
なかなかないのではないでしょうか。」
コープは利益追求型の組織ではない。
だからこそ社員は、地域で暮らす人の日常をもっともっと豊かにするためにと
意欲的に行動できる。
コープかがわが一貫して求めているのは、思いやりにあふれた明るく前向きな人材。
そしてコープかがわが職員に期待するのは、
「昨日の自分より、今日の自分。」そんなポジティブな気持ちで毎日を一生懸命に生きることだ。
人との繋がりを守りながら、時代に合わせて変化を続ける
コープかがわの事業は大きく分けて3つ。
担当地区に組合員が注文した物品を配達する「宅配事業」
香川県下14カ所ある「店舗事業」
CO-OP共済や夕食宅配など、組合員の生活に役立つサービスを提供する「生活・サービス事業」
である。
特に「宅配」と「店舗」については、地域で暮らす人なら一度は
触れたことがあるサービスではないだろうか。
「現在、職員の人員構成比率としては、配達業務が多いんです。
組合員さんのお宅に足を運び『こんにちは、コープです』というと、
快く笑顔で迎え入れてくださる。
コープかがわで働く醍醐味ともいえるでしょう。
今も昔も変わらない、地域とコープの絆を実感できる仕事です。」
配達業務というと、大型のトラックで市街地を運転するイメージが浮かぶ。
やや難易度が高そうに感じるが…。
「実際はそう難しいものではありません。配送トラックには様々な種類があり、
普通運転免許があれば運転可能な車両ばかりです。
昔は体力のある男性の仕事という印象を持たれがちでしたが、
今や配送担当は女性のパート社員が30人も活躍する現場です。
自分の家庭の都合に合わせて無理なく配送スケジュールを回しているスタッフもいます。」
コープかがわの働く現場は、時代に合わせて変化を続けている。
コープだからこそできる、地域へのサポートを。
コープかがわの魅力は、圧倒的な商品・サービスの多さだ。
全国規模で展開するコープだからこそ、時代のニーズに合わせた様々な商品が
日々生みだされている。
コープは環境に配慮した商品を選択・購入する行動「エシカル消費」に注目し、
持続可能な漁業や林業のみ利用した商品や、農薬・化学肥料を使わず
環境負荷の少ない農法で作られた商品を「コープサステナブル」と定義。
商品数増を目指している。
また、多様化する健康課題に対し、食品開発と食べ方(レシピ)の提案で
改善を目指す「ヘルシーコープ」にも注目が集まっている。
取り扱う商品は、食品だけでない。住宅修繕、畳やふすまの張り替え、草むしり、
エアコンクリーニングなど、人々の暮らしに寄り添ったサービスを多数提供している。
特に有名なのが、いざという時に頼れるコープ共済だ。
配送スタッフたちは、日々の配達の中でふと組合員さんのお悩みを耳にすることがある。
そんなちょっとした「困った」を、コープのサービスで解決できるとしたら。
仕事の幅とビジネスチャンスが広がることは間違いない。
組合員さんから信頼されるスタッフを育てるため、
コープかがわはきめ細やかな人材育成をしている。
入社後2~3ヶ月は、上司やリーダーがしっかりついて教育。
特に配送スタッフは、決して事故を起こさないように運転講習を行うなどの
研修を用意している。
配達も最初は先輩に同乗し、荷物の積み下ろしからだ。
徐々に荷物を増やし、片道だけ運転にチャレンジし…という具合に、段階的に作業を任せていく。
一人前になるための環境は、しっかり整えてある。
我こそはと思う人は、ぜひ手を挙げてほしい。
配達品の多さは、組合員さんから求められている証。
高松中部支部で働く望月 江李 (もちづき えり)さんは入社5年目。
今年からチームリーダーとして、配送スタッフをまとめる立場になった。
現在は各スタッフの配達状況や組合員さんの利用状況、供給高など、
数字の管理や月ごとの目標設定を行なっているが、
チームリーダーになった今も、しばしば配達に出かけている。
「配送スタッフの一員だった時は、自分の担当地区を持って毎日配達していました。
8時半に朝礼をして、9時には一斉に出発。お昼の12時に帰って事務作業後
お昼休憩をとったら、14時には午後の配達です。
注文は、3~4人単位の班で注文する昔ながらの共同購入と、
個人個人の都合に合わせて配達する個別注文と、半々といった感じですね。」
決まった時間に、決まった組合員さんのところに商品を届ける。
自然とそこには、消費者と会社の垣根を超えた人と人との繋がりが生まれるという。
「組合員さんとは購入したもののほか、ご自身の近況を話していただくことが多いです。
庭に生い茂った雑草に悩まされているとか、エアコンの清掃をしないといけないとか。
日常のちょっとしたお悩みの中には、コープがお手伝いできるものもたくさんあります。
組合員さんのお困りごとを解消することで、信頼関係が生まれるんです。」
配送の仕事を5年間やっている望月さんは、運転技術文句なしのドライバーだ。
大きなトラックを自在に操り、住宅街も危なげなく、すいすいと走っていく。
運転にはやはり最初から自信があったのだろうか。
「とんでもない、もともとペーパードライバーでしたよ。
入社1年目の新人が担当するのは、配送量が少なく道も広い初心者コース。
会社の広い駐車場を使った、先輩付きっ切りの指導もあります。
2~3ヶ月はひたすら練習です。
さらに最初のうちは先輩がハンドルを握り、新人は隣の座席に座って同行。
事故を絶対に起こさないよう、会社も徹底指導しているんです。」
しかし、実は負けず嫌いな望月さん。
得意顔の先輩を見ているだけの自分が悔しくて、夢中で運転訓練に取り組んだ。
もちろん、運転技術を磨くだけではない。
配達のかたわら積極的に営業活動をして、供給高や利用率を高める努力をした。
配達のかたわら積極的に営業活動をして、供給高や利用率を高める努力をした。
組合員さんのところに出発する時、トラックの積み荷が多ければ多いほど
嬉しかったという。
やりがいある仕事に巡り合い、役職までついた今だからこそ
なぜコープかがわに就職を決めたのか、振り返ってもらった。
「子どもの頃、実家ではコープを利用していました。
当時のスタッフはトラックの中を見せてくれたり、気さくに接してくれたりと
好印象だったのを覚えています。
人に関われる仕事、かつ食に携わる仕事を探していたとき、
自然とコープが選択肢に入ってきましたね。
就活時にトラックの体験試乗をさせてもらった時も、事務所に一人で訪れた時も
スタッフは目を見て、大きな声で挨拶してくれました。
会社全体のもつ明るく気持ちのよい雰囲気も、入社の決め手でした。」
社内の活気が、配達に出かけるスタッフたちの元気の源なのかもしれない。
何年たっても途切れない、組合員さんとの確かな絆
中川 元気さんは、三豊支部の配送センターでチームリーダーを勤めている。
コープに入社して今年で6年目。数字的なマネジメントやコープの利用地域拡大などが
主な業務だ。
配送スタッフそれぞれが持つ地区の組合員人数、そのうち利用休止している人の割合、
新規の組合員さんを獲得するための目標設定…。
牽引するというよりも、チーム一丸となるためにどうするか考えるのが自分の役目だと、
中川さんは言う。
「現在私のいるチームは年齢層がバラバラ。
年下の部下もいれば、30~40代、さらには60代のベテランスタッフもいます。
上から指示をするよりも、各スタッフの経験と考え方を汲み取り、取りまとめるイメージです。
全員が納得するように考えをすり合わせるのが難しいところです。」
4年目まで配送担当として三豊の仁尾・詫間の配達をしていたが、
チームリーダーとなった今はスタッフの代打で配達に出ることがほとんどだ。
また、コープ共済や新規組合員獲得を目的として、配達とは別で地域を訪問することもある。
「配送スタッフだった時と違って、自分の担当地域を持っていないので
初対面の人とコミュニケーションをとったり、土地勘のない場所を訪れたり。
臨機応変な対応が求められますね。
ですが、以前自分が2~3年前に担当していた地区に配達に行った時のことです。
その時、ある組合員さんが私に気づき、名前を呼んでくださったことがありました。
『今までの担当者さんの中で、一番印象が良かったから覚えているのよ』と。
自分の仕事を積み重ねてきた結果、こんな再会にも恵まれるんだと嬉しくなりましたね。」
中川さんに、配達の仕事の魅力を訪ねてみた。
「なんといっても、組合員さんと直接関われることです。
商品が美味しかった、役立った、買ってよかった…。その場で感想を聞くことができます。
時には自分が実際に食べておいしかったものを勧めたり、
支部でチームで決めた、今週のおすすめ商品をご紹介したりすることもあります。
実際に商品を手に取って、喜んでくださると、やはり手ごたえを感じますね。」
ちなみに中川さんも、実家がコープの組合員だった。
まだ子供だった中川さんは、母親と一緒にコープの配達を迎え、
当時の配送担当者とおしゃべりしたり、トラックの荷台に乗せてもらったりした。
食卓には美味しいコープの商品もたくさん並べられ、良い思い出がたくさんあるという。
最後に、どんな人がコープに向いているかを聞いてみた。
「コープは、いろんな立場や世代の人と関わる職場です。
コープに入社していなければ出会えなかったはずの、幅広い層の人と関わることを
楽しめる人ならいいですね。
また、誰かの喜びを自分の喜びにできる人ならぴったりです。
人のために行動したいと思えることが一番大事ですから。
この商品が、きっとあの組合員さんに役立つはず…。
喜ぶ顔を思い浮かべながら仕事をしています。」
喜ぶ顔を思い浮かべながら仕事をしています。」
自然とそんな風に思える人にこそ、コープはぴったりな職場である。
Data 2023.05.21
生活協同組合コープかがわ の会社情報
企業名 | 生活協同組合コープかがわ |
---|---|
経営理念 | 『想いを言葉に 言葉をかたちに』 を基本理念とし、組合員の暮らしや豊かな地域社会づくりに貢献できるよう、事業活動や組合員活動に取り組んでいます。 |
所在地 | 〒760-8504 香川県高松市新北町14-27 |
業務内容 | 生活協同組合 『宅配事業』 食料品や日用雑貨、衣料などの生活必需品を地域の組合んさんにお届けしています。 『店舗事業』 県下14カ所にあるスーパー コープかがわを運営しています。 『生活サービス事業』 CO-OP共済や夕食宅配など、組合員さんの生活に役立つ様々なサービスを提供しています。 |
電話番号 | 087-835-6812 |
FAX | 087-835-6848 |
ホームページ | http://www.kagawa.coop.or.jp/ |
設立 | 1966年4月11日 |
従業員数 | 965名 |
代表者 | 代表者理事長 木村 誠 |