技術力、人間力、組織力、挑戦力。


 
 
建設業はすそ野の広い業種だ。

○○工務店、○○組と名前がついていれば、なんとなく全部同じに捉えられることが多いが、
その内容は千差万別。
工務店、住宅専門のメーカー、大工さんの集団、内装業者など、多彩なジャンルがある。

 
 
しかし、高い技術力を持ち、働く人が魅力的で、財務体質が健全。
それでいて、常に挑戦を怠らない企業がどれだけあるのだろうか。
そんな稀有な会社の一つが高松市上林町に本社を構える谷口建設興業だ。



 
同社は、国土交通省の許可を持つ総合建設業。
国土交通省の免許で業務をしている建設会社は、県内では数社しかない。
県内の公共工事においてもAランクとして、大型の数億円規模の工事を受注でき、
大規模な公共工事実績を多数、誇っている実力派企業である。

しかし、2代目の社長となる谷口邦彦さんが語る歴史は、まさにチャレンジの繰り返しだ。


 
「当社は、父が工務店の監督から脱サラして立ち上げた会社です。創業62年になります。
創業当時は、木造工事を手掛ける工務店が多かったのですが、
早くから鉄筋コンクリート構造の仕事を積極的に受注してきました。
常に新しい工法にチャレンジしてきたし、他社が尻込みするような、
県外の大手にしかできないといわれた仕事をやってきた会社だと自負しています。
現在、売上比率で言えば、公共工事は約3割。
住宅、工場、倉庫、店舗、事務所、マンション、
病院、施設、神社仏閣などの民間工事も多数手がけています。」





 
 
 
経験し、技術を習得し、成長してきた。

 
 
会社の成長期には、公共工事はもちろん、工場や社屋、店舗など、
当時としては少なかった鉄筋コンクリート造の建物なども多数、手掛けてきたという。
新しい工法にもチャレンジし、単なる請負にとどまらず、
自社で土地を購入し、住宅を建設した時期もあるそうだ。


 
「土地活用や分譲マンションを手掛けたり、賃貸管理をしたりと様々な挑戦を続けてきました。
それらを経て、県内上位の建設会社に成長してきたというのが正直なところです。
建設業に大打撃を与えたバブル崩壊で、当社も影響を受けましたが、財務体質が強固だったため、
結果的に現在では県内5本の指に入る企業として生き残ることができました。」

 
 
まさにチャレンジの繰り返し。バブル経済とその崩壊を経験し、業界内で淘汰が進む中、
着実に結果を出し、強靭な企業体力を培ってきたといえよう。
そのチャレンジ精神について、社長は笑いながらこう語る。


 
 
「建設を手掛ける企業の中には、3代、4代と続いている企業も多数あります。
当社は、私で2代目。新しい会社ゆえに、チャレンジしないと生き残れなかったのです。
いつの世も既得権にしがみついて安心していると、ダメになっていく。
そう肝に銘じて、新しいチャレンジをしています。」





 


 
仏生山ファーム、ログハウス、新事業も着実に進行中。


 
挑戦への熱意は、今も衰えることはない。
2013年には、農業法人仏生山ファームを設立し、新たな一歩を踏み出した。
舞台は、仏生山駅の南にある旧仏生山農業試験場跡地。
市民病院の移転を機に周辺農地を活用するためにスタートした事業だ。

同社は、設計事務所とレストラン運営会社、介護施設業者などを巻き込んでコンペに参加。
5000坪の広大は土地を生かし、農業事業を行いながら、老人施設を運営し、
老人にも農業を手伝ってもらえる仕組みを創り上げていく。

さらにそこで取れた野菜をレストランで提供することで、農業を中心に、
医・食・住すべてをネットワークで結ぶ一大構想である。
その後、2018年に市民病院が移転。
2019年4月には、産直市場とレストランがオープン。
2020年1月には、高齢者住宅も完成している。

「農業法人を設立し、株主となって5000坪の土地を購入して始めた事業です。
もともとは、私の母親が仏生山の出身だったこともあり、
ライフワークにしたいと考え始めました。
本体の事業とは別ですが、面白いことが進んでいると思います。」


 
 

 

 
 
 
また、ログハウスのフランチャイズにも着手。
『BESSの家』を展開している。





 
 
「そもそもは、従来の公共工事の受注が落ちても大丈夫なようにと始めた事業です。
『本業とは別の次元でやってみよう。面白そうだ』という気持ちからスタートし、
四国唯一の展示場を建設し、順調に顧客を集めています。

仕事選びをする人の中には、住宅メーカーなどを希望される方も多いと聞きます。
ただ、個人的な意見としては、様々な建物の建設に携われる
当社のような環境で働いた方が面白いと思いますよ。

住宅もあれば、公共工事も、地域の話題となる店舗も、
オフィスビルもお寺まで手掛けるのが当社です。
だからこそ、技術者として成長できるし、本当に大切に育てます。

求めるのは、技術うんぬんではなく、人間力。
一つの建物を完成させた時の感動を分かち合える人に来て欲しいですね。
それがある人なら、『あの学校、俺が作った』『高松空港の管制塔を作った』など、
仕事の達成感を大いに味わえると思います。」

 


 
 
 
1年がかりの現場。予算は3億円。

 
 
大型の公共工事を手掛けることも多い同社。
1億を超える工事は、2〜3人の施工管理技術者で全て采配する。
安全・予算・工程・品質管理の全てを取り仕切る仕事。
現場をスムーズに進めるための打ち合わせや調整を行っていく。

 
 
具体的には、設計事務所からの図面をもとに施工図を作成し、現場に指示を出し、
作業の合間を見つけては、官公庁向けの書類作成も行う。
施主、設計事務所、協力会社全ての打ち合わせ調整をする責任者だ。
施工管理を手掛けて20年以上になる坂口さんにお話を伺った。


 
 
「正直、楽な仕事ではありません。
でも、現場を動かす仕事は、まさに経営者の仕事そのものです。
1年がかりで3億の現場を仕切ることは、年商3億の社長の仕事をするのと同じ。
その面白さは、なかなか味わえないレベルだと思います。
 
そもそも私は、子供の頃から建築の仕事に興味を持っていたからでしょうか。
建物が出来上がる工程に、最初から最後まで関わり、地図に残っていく充実感が得られる。
そんな仕事は面白いですね。」

 
 
勤続20年以上。
引く手あまたの職種にあって、転職を考えたことはないという坂口さん。
その理由を率直に聞いてみた。

 

「正直、コミュニケーションがとりやすい職場なんです。
上司の面倒見がいいというか、困った時に助けてもらえるというか。
困っても、大体がすぐ解決するんですよ。
年齢の近い仲間が多いこともあって、相談し合える環境があります。
正直、現場はピリピリすることもあります。
ただ、会社に帰れば、何でも言い合える(笑)。
明るい雰囲気と言ってしまえばそれまでなのですが、
良いことも悪いことも分かち合える仲間がいる環境が気に入っています。」




 
 
さらに休日休暇についても確認してみた。
 
「大きな工事の後には長期休暇がとれます。
仕事は好きですが、ゆっくりする時間も必要ですから、休む時は休みます。
色々な人と関わる仕事なので友達が増えることも気に入っています。」



 




 
 
地域の中核物件を手掛ける誇り。

 
 
坂口さんと同期入社の太田さんも現場監督を手掛ける技術者の一人だ。

 

「当社は、大型物件を手掛けるチャンスが豊富な職場です。
私も高松南警察署や高松工芸高等学校などを手掛けさせてもらいました。
香川県出身ということもあり、地元で働きたいと思っていましたし、
自分が手掛けたものが地域に残る仕事に魅力を感じてもいました。
だから、今の仕事は気に入っています。


 
仕事は、各種の段取りや書類作成など、多岐にわたりますが、
何より学校や幼稚園、警察署など、地域に必要とされる身近な物件を手掛けられることに
誇りを感じています。





家やマンションの仕事も面白いとは思いますが、私自身は、色々な物件を手掛けて、
『この物件は自分が手掛けた』と誇りに思える方がいいですね。
谷口建設興業なら、組織としての基盤もしっかりしているので、
安心して仕事に取り組める環境だと思います。」


 

様々な物件を手掛ける喜びが大きい職場。
しかし、キャリアを重ねる中で、苦労した点はなかったのだろうか。

 
 
「人間関係が、喜びにも苦労にもなります。職人さんを使うという感覚ではなく、
気持ちよく仕事をしてもらうための仕事をしようと思っています。
人とやりとりし、一緒に現場を回し、一つのものを創り上げる。大変な分だけ面白いんです。
もちろん、すぐにはできません。
 
正直なところ、一人で現場を仕切れるようになるには、5〜6年かかるでしょう。
私も入社5年目で鉄筋コンクリートの賃貸マンションを初めて一人で手掛けました。
ただ、当社には、育てる風土はあると思いますよ。
色々な資格取得の費用も会社持ちですし、現場で必要な機械なども良いものがそろっています。
IT環境も整っている方でしょう。」


 

プロデューサーとして現場を仕切る施工管理の仕事は、10年以上かかって一人前といわれる。
ゆえに、どの職場でその時期を過ごすかで、その人のキャリアは大きく変わるだろう。
全国規模のゼネコンを目指す若者も多い。

 
 
しかし、ともに働く人間の名前と顔が分かる中で着実にキャリアを積み、
できるだけ長く勤めてもらいたいと切望される。
しかも、会社の基盤は盤石。県内で優良な物件を手掛け、地域に仕事の証を残しながら、
キャリアを積んでいく。そんな職場は魅力的だ。





 
 
中途採用入社で、勤続年数が長い人が多いのが何よりの証拠なのかもしれない。


 
採用を担当する総務部長の小林 祐一さんは、
同社の現場監督として働く魅力を
「自分の将来像をはっきり描けること」だと話してくれた。


「様々な建物を手掛けられることが当社の魅力です。
転勤がないことも大きなメリットでしょう。
転勤がないから、地元の街づくりに長く関わることができますし、
優秀な職人さんや建築士などの人脈も広がっていきます。
さらに、当社の場合、高い品質を求められますので、
自分のスキルアップにもつながります。」

そんな同社では、香川の街を創り上げてくれる仲間を求めている。
基本的に建築系の知識を持つ人を求めているが、扱う物件が多彩なため、
意欲と志さえあれば、知識ゼロからでも受け入れる用意がある。
地元の街づくりへの興味がある人は、ぜひ一度、同社を訪れてみて欲しい。



Data 2023.04.27

谷口建設興業株式会社 の会社情報

企業名谷口建設興業株式会社
所在地〒761-0394
香川県高松市上林町473番地1
業務内容国土交通大臣の特定建設業許可業者「大臣(特-3)第6159号」です。
建築一式工事を担う香川県下トップクラスの建築元請負会社です。
香川県中心に官公庁建物をはじめ、医療福祉系建物、商業施設や工場、事務所、マンション、住宅、寺社仏閣などあらゆる建築に取り組みます。
2014年スタートの国内ログハウストップシェア「BESSの家」FC事業も好調で、2017年は展示場を拡張しました。

・建築請負
・建築設計及び監理
・宅地造成及び宅地、建物の分譲
・不動産の売買、賃貸、管理並びにその仲介業
・損害保険代理業
・農産物の加工及び販売
・農作業の代行、請負、委託並びに受託
・各種法人企業の新規事業開発の企画立案、
 コンサルティング業、並びにこれらに対する投資業
・関連企業に対する投資及び株式の取得業務
・前各号に附帯する一切の事業並びに業務
電話番号087-889-3000
FAX087-888-1796
ホームページhttp://www.tad-group.co.jp/arc/index.html
設立昭和32年10月25日
従業員数72名
代表者代表取締役社長 谷口 邦彦
資本金5,000万円

谷口建設興業株式会社 の求人情報

応募職種建築施工管理技術者(現場監督職)
雇用形態正社員
仕事内容香川県を中心として瀬戸内、京阪神エリアにおける各種建築工事の施工管理業務
(転勤無)

あらゆるジャンルの建物の建築に、建築施工管理技術者として取り組む仕事です。
工程・品質・予算・安全の四つの管理を担い、責任者として現場を回していきます。
実作業は専門の協力業者さんが行いますので、あなたには、現場のトータルプロデューサーとして活躍していただきます。

地元を代表する物件も多数手がけますので、経験を積み重ねるほど、街のいたるところに「自分が手掛けた」と実感する物件が増えていきます。

給与★大卒/初任給22万6,650円 ★専門・短大卒/初任給22万100円  ★高卒/初任給20万3,550円 ★現場・固定残業手当を含む 中途の場合、職務経歴・年齢・資格等により優遇します。★年収例/大卒勤続7年(無資格者)年収約486万円、高卒勤続19年(監理技術者)年収約558万円、高卒勤続25年(監理技術者)年収約685万円 
勤務地本社管轄エリア(香川県中心、受注現場により県外もあります)
勤務時間8:00-17:00(休憩80分)
福利厚生★昇給年1回
★賞与年2回(2020年実績平均約3.90ヶ月※個人別評価査定によります)
★資格手当
★家族手当
★交通費全額支給
★日帰り出張、通常出張、長期出張などの出張手当、
★退職金制度あり(勤続3年以上)、中小企業退職金共済制度加入
★社会保険 雇用保険、労災保険、健康保険、厚生年金保険
★業務災害総合保険(疾病入院時医療費特約、ケガフルタイム特約)
★高松市中小企業勤労者福祉共済
★デジタル勤怠管理システム
★全員に専用PC・スマホ配布
休日日・祝・土(土曜日は指定日)年末年始・夏季(お盆)・慶弔・特別有給・リフレッシュ休暇 有給休暇は初年度10日、勤続6年経過20日  ※年間休日数100日
応募資格普通自動車免許をお持ちの方(AT不可)
建築施工管理技術者の募集につきましては、建築土木系の学部・学科を卒業した方を対象としております。

採用予定人数若干名
選考プロセス★新卒の方、中途の方いずれも下記の『この求人に応募する』よりご応募ください。こちらから詳細をご連絡いたします。★事業や仕事内容の説明会(リモート可)も随時実施します。★応募書類は、新卒の方は履歴書、中途の方は、履歴書および職務経歴書をお送りいただくことになります。★ご不明な点は下記まで遠慮なくお問合せください。
担当者・連絡先TEL:087-889-3000  FAX:087-888-1796 メールアドレス:kobayashi@tad-group.co.jp 担当:管理部 総務 小林
こんな方待ってます街づくりがしたい。建築物を手掛けたい。将来自分の子供に自分の手がけた仕事「建物」を胸を張って伝えたい。

庁舎や学校、医療系や商工系、マンションなど大規模な建築ほど、現場監督と専門のプロの技術者さんとの緊密なコミュニケーションが重要でチームワークが醸成されます。互いに協力しつつ前に進む仕事なので、完成引渡時には、たいへん大きな達成感や喜びを味わえます。前向きな姿勢で人と関わることの好きな方には、ぴったりな仕事です。

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