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スクラップ&エコロジー
老朽化した建物やビルは長年に渡る役目を終え、
いずれ新しいカタチへと姿を変えなくてはならない。
“作る”という作業を始まりとするならば、
“壊す”という終わりの作業も必ず必要になる。
作る時のワクワク感に比べ、壊すときの寂しい気持ちは
どこか人の一生に似たものがあるような気になる。
だからこそ、ただ壊してしまうだけでなく、
オーナーの気持ちに寄り添った思いやりのある解体作業をしたい。
そんな思いを持った会社が徳島市にある。
株式会社徳島機械センターだ。
![](https://www.shigotozukan.net/pdata/upload/images/IMG_3346.JPG)
壊すだけの仕事はしたくない。
徳島県内で解体業を営む株式会社徳島機械センターは
今年で50周年を迎える老舗企業。
代表取締役社長の新田俊彦さんは、二代目経営者だ。
![](https://www.shigotozukan.net/pdata/upload/images/IMG_3199.JPG)
「昭和23年に父が始めた会社ですが今年で50周年を迎えることができました。
創業時は『新田商店』という名で建築用骨材を扱っていました。
そして昭和42年ごろに大阪の展示会に出向いたとき、
運命の出会いが待っていました。パワーショベルです。
![](https://www.shigotozukan.net/pdata/upload/images/IMG_3339.JPG)
父は直感で“これだ!”と思い、かなり高価なものでしたが思い切って購入を決意。
当時は、手作業が中心だった仕事のやり方が、パワーショベルの出現により劇的に変化しました。
仕事そのものが一気に変わったイメージで、受注も大幅に増加。事業の基盤を築きました。
![](https://www.shigotozukan.net/pdata/upload/images/IMG_3294.JPG)
当時は、手作業が中心だった仕事のやり方が、パワーショベルの出現により劇的に変化しました。
仕事そのものが一気に変わったイメージで、受注も大幅に増加。事業の基盤を築きました。
それを機に、社名も徳島機械センターに変更。
その後も時代のニーズに応じて事業内容を変化させ、現在に至ります。」
?徳島機械センターのパワーショベルには、キリンが描かれている。
?「パワーショベルをじっと見ているとキリンっぽいと思いませんか?
?現場を明るくしたい、通りがかった子ども達にも見てほしい。
?そんな思いでキリンの模様にペインティングしました。
?せっかくなので、名前もつけようという話になり、
?一般のお客様からアイディアを募集。
?『センタくん』になったんです。」
?第一号機のセンタくん誕生から数年後には、
?センタくんのお父さんやお母さんも登場。
?キリン模様のパワーショベルが増えてきている。
センタくんは、会社のキャラクターとして活躍中だ。
![](https://www.shigotozukan.net/pdata/upload/images/IMG_3206.JPG)
![](https://www.shigotozukan.net/pdata/upload/images/IMG_3266.JPG)
?徳島機械センターのパワーショベルには、キリンが描かれている。
?「パワーショベルをじっと見ているとキリンっぽいと思いませんか?
?現場を明るくしたい、通りがかった子ども達にも見てほしい。
?そんな思いでキリンの模様にペインティングしました。
?せっかくなので、名前もつけようという話になり、
?一般のお客様からアイディアを募集。
?『センタくん』になったんです。」
?第一号機のセンタくん誕生から数年後には、
?センタくんのお父さんやお母さんも登場。
?キリン模様のパワーショベルが増えてきている。
センタくんは、会社のキャラクターとして活躍中だ。
様々な取り組みを手掛ける新田社長だが、
常にひとつの胸に抱いている一つの信念がある。
それは「壊すだけの仕事はしたくない」というものだ。
「確かに仕事としては指定された建物の解体、そしてその廃棄物の処理というシンプルなものですが、
私はそれだけではダメだと思っているんです。
長年使用してきた建物には、そこで生活したり、仕事をして来たりした人たちの想い出が
詰まっています。それをいきなり破壊されれば、あまりに寂しい気持ちになるでしょう。
ですから、当社では『丁寧な解体をしよう』を合言葉に仕事に取り組みます。
![](https://www.shigotozukan.net/pdata/upload/images/IMG_3232.JPG)
詰まっています。それをいきなり破壊されれば、あまりに寂しい気持ちになるでしょう。
ですから、当社では『丁寧な解体をしよう』を合言葉に仕事に取り組みます。
そんな姿勢を認めていただいたのでしょう。
先日木造住宅を解体させてもらった施主さんから、
『丁寧に解体して下さってどうもありがとうございました。
?あんなに丁寧にしてもらえるとは思っていませんでした』
というお手紙を頂戴しました。
普段滅多にもらえないものなので、とても嬉しかったです。
私たちはこういう仕事をしたいんです。」
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循環型社会の実現に向けて
近年世界の関心を集める環境への取り組みにも積極的だ。
環境に迷惑をかけない企業を目指している。
「私たちは、解体で出る廃棄物の再利用を考えながら解体して行きます。
処分場へ捨てるのではなく、息を吹き込み、再度利用していくのです。
努力の結果、現在のリサイクル率は98%になりました。」
![](https://www.shigotozukan.net/pdata/upload/images/IMG_3347.JPG)
努力の結果、現在のリサイクル率は98%になりました。」
柱などの木材は、分別後、破砕し、紙や燃料になる。
プラスチックや金属は細かく砕いて様々な製品になる。
県内の産廃・解体工事業者で唯一、徳島県が定める3Rモデル事業所を取得している
同社のリサイクル率は高い。
同社のリサイクル率は高い。
「以前は、焼却もしましたが、業界に先駆けて平成21年に焼却炉を撤去しました。
資源の有効活用と温暖化の防止のために、強い思いでやっています。」
資源の有効活用と温暖化の防止のために、強い思いでやっています。」
“環境先進県”を標榜する徳島県の数々の認証を得る他、
徳島の森を守るための活動である「もりまも」にも参加。
1解体につき500円、
再生砕石などを販売する際には1立方メートルあたり1円を寄付し、
?二酸化炭素などの削減活動への投資である
「徳島の森へのカーボンオフセット活動」を始めている。
1解体につき500円、
再生砕石などを販売する際には1立方メートルあたり1円を寄付し、
?二酸化炭素などの削減活動への投資である
「徳島の森へのカーボンオフセット活動」を始めている。
また、廃材の木材は、植木の肥料にも姿を変えている。
その姿勢からは、確固たる信念が感じられた。
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一緒にやっていこう。
一人の職人さんが一人前になるには、3?5年かかるといわれる業界。
「教育よりも適材適所」という考えもあるが、徳島機械センターでは、
教育と社内体制の整備に力を入れている。
「社員の安全が一番大切。
けががないように毎月の社内会議で周知徹底しています。
また、2年間かけて作り上げてきたキャリアビューの策定と
それに連動した給与体系の構築も完成しつつあります。
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けががないように毎月の社内会議で周知徹底しています。
また、2年間かけて作り上げてきたキャリアビューの策定と
それに連動した給与体系の構築も完成しつつあります。
当社の仕事には、様々な免許が必要ですが、当社の場合、費用を会社で負担し、
資格取得を推奨しています。多い人なら10以上資格を持っています。
資格取得を推奨しています。多い人なら10以上資格を持っています。
具体的には、入社2年目くらいから車両系の免許を取得してもらい、
3年目、4年目と着実にキャリアアップしてください。もちろん給与とも連動させます。
上司の独断になりがちな評価を『見える化』し、ちゃんとした仕組みをつくっています。
上司の独断になりがちな評価を『見える化』し、ちゃんとした仕組みをつくっています。
出来ることが増えれば、給与も上がります。
外注に頼らず、社員に活躍してもらい、その分、社員に還元したいと思います。」
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![](https://www.shigotozukan.net/pdata/upload/images/IMG_3370.JPG)
外注に頼らず、社員に活躍してもらい、その分、社員に還元したいと思います。」
チームとして仕事に取り組む企業姿勢。
社員が力を発揮できる仕組みを整えるやり方は、人に対する考え方をよく表しているように感じた。
?また、社員同士はもちろん、地域住民とのコミュニケーションにも注力している。
?毎年秋には、イベントを開催。
?社員とその家族だけでなく、地域の皆さんと一緒になって楽しんでいる。
![](https://www.shigotozukan.net/pdata/upload/images/%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%81%BE%E3%81%A4%E3%82%8A%20%282%29.JPG)
?さらに、年末の餅つき大会やユンボを使っての『ユンボで書道』も開催。
?恒例行事として、喜ばれている。
![](https://www.shigotozukan.net/pdata/upload/images/%E3%83%A6%E3%83%B3%E3%83%9C%EF%BC%A4%EF%BC%A5%E6%9B%B8%E9%81%93%E5%A4%A7%E4%BC%9A.JPG)
![](https://www.shigotozukan.net/pdata/upload/images/%E5%B9%B4%E6%9C%AB%E3%82%82%E3%81%A1%E3%81%A4%E3%81%8D%EF%BC%91.JPG)
これらの行事の根底にあるのは、地域に生きる企業としての想い。
?そして、社員を大切にする気持ちだ。
?また、社員同士はもちろん、地域住民とのコミュニケーションにも注力している。
?毎年秋には、イベントを開催。
?社員とその家族だけでなく、地域の皆さんと一緒になって楽しんでいる。
?さらに、年末の餅つき大会やユンボを使っての『ユンボで書道』も開催。
?恒例行事として、喜ばれている。
これらの行事の根底にあるのは、地域に生きる企業としての想い。
?そして、社員を大切にする気持ちだ。
親子2代で勤務。
工事部長として活躍する井原さんは、入社23年のベテラン。
自動車ディーラーの営業、医療事務、市役所の臨時職員などを経験した後、
徳島機械センターに転職してきた。
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![](https://www.shigotozukan.net/pdata/upload/images/IMG_3356.JPG)
徳島機械センターに転職してきた。
きっかけは、井原さんの父親が徳島機械センターに勤めていたこと。
条件面や、職場への安心感から転職を決めたという。
「転職で一番安心したのは父親かもしれません。
正直、業界は全くの未経験でしたので、分別を面倒だと思うこともありました。
しかし、気が付けば、きれいに進んでいく現場が好きになりました。
壊して山に捨てる。産廃がゴミになる。そんな仕事なら続かなかったと思います。
通りがかりの近所の人から『ここは、えらい丁寧に壊すんやねぇ』と声をかけられることもあります。
そんな時は、リサイクルについて説明したりもします。
そんな時は、リサイクルについて説明したりもします。
『ここの現場は、気持ちいいなぁ』という声も嬉しいですね。
仕事のモチベーションが上がります。」
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仕事のモチベーションが上がります。」
将来につながるという思いから生まれるやりがいに加え、
人間関係の良さも働きやすさにつながっている。
「目の前の仕事を丁寧にやることで環境に貢献していける喜びがあります。
また、面倒な人がいない(笑)。気さくにコミュニケーションをとりながらの仕事が気に入っています。
また、面倒な人がいない(笑)。気さくにコミュニケーションをとりながらの仕事が気に入っています。
もちろん、自分次第で可能性を広げられます。建築業者さんとのやりとりもありますし、
電気屋さん、水道屋さんの真似事もできます。
いろんなことが学べるし、興味さえあって、人と話ができる人なら、面白さは十分だと思いますよ。」
電気屋さん、水道屋さんの真似事もできます。
いろんなことが学べるし、興味さえあって、人と話ができる人なら、面白さは十分だと思いますよ。」
「好奇心」が仕事の幅を広げる現場。苦労を苦労にしないコツがあるようだ。
![](https://www.shigotozukan.net/pdata/upload/images/IMG_3416.JPG)
重機好きが高じて入社。
11年目を迎える正木さんは、女性ながら現場で動く重機好き。
25年前から重機を運転するようになり、ハローワークの求人を見つけて転職してきた。
![](https://www.shigotozukan.net/pdata/upload/images/IMG_3273.JPG)
「重機を使った仕事がしたくて、職を探していた時、
当時から知名度の高かった徳島機械センターを見つけて応募しました。
実は、ハローワークでは、面接に来る前に「女性は無理かもしれない」と言われていたのですが、
いざ面接にきてみると、女性だからと分け隔てすることなく、採用してもらえました。
今は、積み込み作業やアスファルトの下に引くクラッシャーと言われるものの製作しています。」
これまでのキャリアを振り返って、初めて乗るものすべてが面白かったという正木さん。
できることが増えていくのがモチベーションになってきた。
「ここは、本当に人がいいんです。知らない人はいないし、みんなで助け合って仕事ができる。
楽しく仕事ができています。」
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楽しく仕事ができています。」
「思い」が持てない仕事はしない。
環境のことを考えて、社会にプラスになる事業をしよう。
そんな思いが貫かれた現場。
?そこで働く社員の皆さんの意思を感じさせるまなざしが印象的でした。
![](https://www.shigotozukan.net/pdata/upload/images/IMG_3313.JPG)
?そこで働く社員の皆さんの意思を感じさせるまなざしが印象的でした。
Data 2024.06.10
株式会社徳島機械センター の会社情報
企業名 | 株式会社徳島機械センター |
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経営理念 | 安心・安全・環境のよりよいサービスを提供し、 地域から愛される会社づくりに 社員一丸となってチャレンジします。 |
所在地 | 〒771-4261 徳島県徳島市丈六町森ノ木9番地1 |
業務内容 | ★目指しているのは、循環型社会の実現。 ほぼ100%産業廃棄物のリサイクルを行っています。 ■解体工事・土木工事 ■産業廃棄物処理業(収集運搬・処分) ■一般廃棄物再生利用業 ■フロン回収業 |
電話番号 | 088-645-2470 |
FAX | 088-645-2471 |
ホームページ | http://tokushimakikai.com/ |
設立 | 昭和23年3月 |
従業員数 | 19名 |
代表者 | 新田俊彦 |
資本金 | 2,000万円 |