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- にしき運送株式会社
運送会社の老舗として、さらなる未来へ。
とにかく、愛想笑いをしない人だ。
専務取締役を務める麻植優樹さんは
あまり表情を変えることなく話をする。
初対面であっても、社員であっても、それは同じ。
自分を飾ることなく、いつも自然体で相手に接している。
本音で話し合うからこそ、見えてくることがあるのだろう。
「コワイ人なんじゃないかと、よく誤解されるんですよ」
と話す表情も、ちょっぴりコワモテ気味。
しかし、その奥に潜む本当の性格は、まっすぐで人情派だ。
50年以上の歴史を持つ会社をさらに発展させ、
社員にとってより良い環境を作るため
良き理解者である妻と共に未来像を模索している。
「40歳にも満たない人間が経営に携わることは、この業界では珍しいこと。
でも、だからこそ、何かできることがあると思っているんです」
会社経営において、人材は最も重要な財産。
自分たちの思いを共有できるスタッフたちと力を合わせ、
会社にとっても、社員にとっても
幸せな関係づくりを築きたいと強く願っている。
老舗運送会社としての
経験と誇りを胸に
徳島だけでも、大小を含めると約350社もの運送会社がある。
にしき運送が創業したのは昭和39年。
初代は三輪自動車でお米を運びながら資金を稼ぎ、
運送会社としての会社の礎を築いてきた。
その精神は親から子、そして孫へと受け継がれ、
今では多くの取引先に恵まれながら営業を続けている。
「面接に来られたベテランドライバーの中には
『にしき運送で働いてみたかった』と言ってくれた方もいました。
先人たちが築き上げてきた信頼の大きさを再確認した瞬間でもあります」
そう話すのは、創業者の孫にあたる奥様の沙織さん。
幼い頃から祖父や父が汗水を流しながら働く姿を
ずっと見つめてきただけに、会社への愛着も深い。
今では実質的に経営を任されているご主人の良き相談役として
共に力を合わせながら会社を切り盛りしている。
「ドライバーは僕よりも年上の方ばかり。
尊敬の気持ちを忘れないようにしながら、
僕がみんなを引っ張っていけたら」と麻植専務。
会社の理念も時代に合ったものにリニューアルさせるなど、
運送業界に新しい風を吹かせるための取り組みを続けている。
ドライバーたちを出迎える
アットホームな笑顔
本社がある徳島市下町は、
県庁から車で10分ほどの好立地にありながら
豊かな田園風景が広がるという恵まれた環境。
事務所で働く女性スタッフたちが
遠方から戻ってきたドライバーたちを笑顔で出迎える。
ちなみに、事務系の採用を担当している奥様が
採用基準として大切にしていることがある。
それは、家族や子どもを持つ女性たちの雇用を優先すること。
会社にとっては勇気のいる決断に思えるが、
そこには同じ事務所で働いていた母からの
「家族や子どもたちがいるからこそ、頑張れる人たちもいる」
という温かな思いが受け継がれている。
和やかな雰囲気の中で職務にあたる女性スタッフからは
にしき運送の社風が伝わってくるようだ。
徳島の流通拠点で
力を合わせながら
同社の営業所は県内の流通拠点となっている
「マリンピア沖洲」の中心にある。
全国各地の荷物を運ぶ中型車や大型車が頻繁に出入りし、
現地のスタッフとドライバーが連携しながら作業を行っている。
お客様の大事な荷物をトラックへと積み込むフォークリフト、
安全運転のため車両を点検するドライバー、
それらの動きを管理し、ねぎらいの言葉を掛ける事務スタッフ。
役割や動き方はさまざまだが、息の合った連携は見ていても気持ちいい。
「職人気質のスタッフたちがプライドを持って作業しています。
みんながお互いの存在を認め合い、助け合う。
そんな会社を作っていきたいと思っています」
作業に汗を流すスタッフを嬉しそうに見つめながら、専務が話す。
決して人付き合いが得意な人間ばかりではないが、
その表情や言葉の端々には、人としての強さと温かさが滲み出ている。
半世紀以上にも及ぶ会社の歴史は
こういう男たちが築いてきた歴史でもあるのだ。
働きやすい環境を
つくるために
運送業界は、どこも人手不足の状態が続いている。
それは「キツイ・キタナイ・キケン」という
3Kのイメージが未だに根強いからかもしれない。
しかし、運送業界の作業体系は進化している。
にしき運送でもエコに配慮したトラックを導入し
週に1度以上は必ず休日がとれるよう
ドライバーたちのシフト体制を管理してきた。
ドライバーたちは事前に会社に告知しておけば
子どもの運動会や私用のために休日がとれるなど
プライベートな時間をコントロールすることができる。
新たにドライバーの数が増えるほど、
より幅を持たせた通勤シフトを組むことができるため、
スタッフたちの仕事環境もさらに改善されることになる。
人材を確保することで、社員一人ひとりを守る。
そんな思いも、新たなスタッフを募集し続ける理由の一つだ。
「若い方から中高年まで、人材をさらに充実させたい。
ただし、ただ数が増えれば良いという訳ではありません。
自分の未来と、会社の未来、仲間たちのこと。
それを考えられる方々と一緒に未来を作っていきたい」
麻植専務は、力強い視線をこちらに向けた。
にしき運送一筋40年、
この会社で本当に良かった
同社には、入社40年以上のドライバーが在籍している。
長野正義さん、59歳。
19歳でにしき運送に入社後、同社一筋に勤務を続けてきた。
会社を移り変わるドライバーが多い中で
一つの会社で人生をまっとうする人がいるという事実。
それだけの優れた環境が、同社にはあったのだ。
「当時は、とにかく家族を養っていきたかった。
小さかった子どもたちも結婚し、
今ではかわいい孫の姿を見ることもできます。
安定した収入を約束してくれたこの会社には本当に感謝しています」
「この仕事はキツイですか?」という質問を投げかけると、
彼は首を振りながら笑顔でこう答えた。
「荷物の積み卸し作業の時には待ち時間もできるし、
その時間をうまく使って食事や仮眠をとるようにすればいいだけのこと。
どの業種でも仕事のキツさはある。逆に僕にとっては
他の仕事よりもラクかもしれんなぁ」
ちなみに、これだけ長い勤務経験がありながら、
長野さんが大きな事故をおこしたことは一度も無い。
免許証は、常にゴールド。
まさに、若手がお手本にすべきドライバーが同社にはいる。
女性ドライバーだからこそ
できることがある
「今、愛媛の方から帰ってきたんです」
そう言って、一人の女性ドライバーが爽やかな笑顔をこちらに向ける。
板東佳子さん。ご主人とともに同社のドライバーをしているそうだ。
本社へ帰ってくるなり麻植専務をつかまえ、
トラックにお気に入りの装飾を付けて良いかを直談判している。
どうやら色よい返事は貰えなかったようだが、
社員と専務の距離の近さを感じる一場面だった。
板東さんの輸送先は、主に愛媛県。
夜の10時に徳島を出発し、本社に帰ってくるのは朝方になる。
「道も混んでいないから、夜に走るのは好きかな。
走りながら、いろんな場所の風景を見るのも楽しいです」
小さい頃から大のトラック好きだったことと、
団体行動が苦手という理由でこの業界に入ったという。
今では女性ならではの繊細さとコミュニケーション力を発揮し
荷卸し先の従業員や、他社のドライバーたちと良好な関係を築いている。
「女性は荷物の積み卸し作業なども繊細な面があると思う。
だから、先方から私にクレームが来たことは一度もありません。
より安全な運転技術を磨いていくのも楽しいですね」
そう話す板東さんの傍らを、他社のドライバーが
手を振りながら走り去っていった。
新しい会社の歴史を
ともにつくりたい
麻植専務や奥様、従業員の方々と話をすることで、
今までの運送業界のイメージは一新した。
いつもピカピカに磨かれたトラック、
元気な声で事務所に出入りするドライバ−、
それを温かく出迎える女性スタッフ。
そして、そのすべてを遠くから静かに見守る社長。
一人ひとりから滲み出る豊かな人間性が
にしき運送の繁栄をささえてきたのだと感じた。
会社の未来を支えるのは、人材。
その一人として仕事に関わりたいと感じた方は、
ぜひ、にしき運送のトビラを叩いてみてほしい。
雇う側と雇われる側が、まっすぐ、正直に話をすること。
不器用でも本音で向き合い、お互いを知ることができれば
きっと、素晴らしい未来が待ち構えているはずだ。
Data 2015.10.27
にしき運送株式会社 の会社情報
企業名 | にしき運送株式会社 |
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経営理念 | 物流サービスを通じて、 お客様・従業員・社会(地域)から 信頼され必要とされる企業を目指します。 |
所在地 | 〒779-3131 徳島県徳島市下町本丁202番地 |
業務内容 | 一般貨物自動車運送事業 貨物自動車取扱事業 半世紀以上の歴史を誇る運送会社です。 きめ細かい供給体制を活かし、 安全・正確・迅速に全国各地へ商品を運送しています。 |
電話番号 | 088-644-0059 |
FAX | 088-644-1023 |
ホームページ | http://www.nishiki1964.com/ |
設立 | 1964年2月 |
代表者 | 代表取締役 麻植泰則 |
資本金 | 1000万円 |